公教育について考えるブログ

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TIMSS2015の結果

昨日11月29日、TIMSS2015の結果が出ました。

国際数学・理科教育動向調査のポイント

 

TIMSSとは、国際教育到達度評価学会が児童生徒の算数・数学、理科の到達度を国際的な尺度によって測定し、児童生徒の学習環境等との関係を明らかにするために実施している国際比較教育調査です。今回は、小学校50ヶ国、中学校40ヶ国が参加しました。日本では小4が4,400人、中2が4,700人参加。

 

算数・数学、理科ともに下位層の割合は減って、上位層は増えていたようです。
しかし、小学校理科を除いて、その教科を「楽しい」「得意」「将来役に立つ」「自分が望む仕事に就くために良い成績をとる必要がある」と感じる児童生徒は、国際平均を大きく下回っています。

 

松野文部科学大臣は、この結果に対して以下のようなコメントを発表。(文部科学省HPより引用)

 

今回の調査結果によると、我が国の算数・数学、理科の結果は、比較できる範囲で最も良好な結果であり、国際的に見ても引き続き上位に位置するとともに、小中学生の算数・数学、理科の意識についても改善が見られることが分かりました。

 

 

これは、各学校や教育委員会において、「確かな学力」を育成するための取組をはじめ、学校教育全般に渡り教職員全体による献身的で熱心な取組が行われてきたことの成果であると認識しています。

 

文部科学省としては、児童生徒の学力を引き続き維持・向上を図るため、現在検討してる次期学習指導要領においては、学習内容は削減せず、知識・技能を思考力・判断力・表現力等をバランス良く着実に育むことができるよう指導の改善・充実を図るとともに、時代の変化に対応した新しい教育に取り組むことができる「次世代の学校」指導体制の実現に必要な教職員定数の充実を推進してまいりたい。

 

以上。

何かがずれている気がします。確かに数字は良い方に変わってきました。しかし、依然としてその教科を楽しいと感じる生徒がとても少ないのが現状です。文科省が評価しているのは、学力が向上したところ。かつて学力低下を散々叩かれ、国民からの批判を受けてきたから当然かもしれません。

 

若者の自己肯定感や意欲の低さはこの結果からも読み取れます。経済的に豊かで学力も高い。けれど、幸せを感じず自己肯定感は低い。これで本当にいいのでしょうか。

 

国民がそんな状態であってもこの結果を高く評価し、引き続き「学力の維持・向上を」と言う文科省。日本の危機を感じます。

 

本当にビジョンもなく、教育が国の未来にどう繋がってるのかも何も考えていません。言い過ぎかもしれませんが、本当に恐ろしいなと思ってしまいます。